動物看護師が教えるハムスター講座②★
現在ハムスターちゃんと一緒に暮らしている飼い主さん
ハムスターちゃんの手・耳・顔周り・お腹周り・お尻周りを
観察したことはありますか?
今回は、飼い主さんとハムスターちゃんが楽しく健康に暮らせるよう、
そして病気を早期発見できるように
なりやすい病気とお家でのハムスターちゃんの観察ポイント
についてお話したいと思います
下痢
下痢の原因として、食事やおやつが合わなかった時や
環境の変化や車移動や触られ過ぎによるストレス等あげられます
尾が下痢で濡れているように見えることから
ウェットテイルと言われます
観察ポイント
毎日のお掃除の時、そのままうんち捨てていませんか?
体調の変化を知るのにうんちは重要です
色、形、臭いなど観察して「いつも」の状態を知ることが大切です
おしっこの観察も一緒にできるとより良いです
ハムスターちゃんの下痢は1~2日放置すると重症化してしまいます
ただの下痢だからと、様子を見る事はせず、すぐに病院にご連絡下さい
皮膚疾患
痒み、赤み、ただれ、脱毛などがあげられます
原因としては床材によるアレルギー、食事・おやつによるアレルギー
ストレスなどによる自傷行為、環境の変化、不衛生な環境でおこります
観察ポイント
小屋が汚れてはいませんか?
朝に入れたご飯は残っていても夜には捨ててあげて下さい
ハムスターちゃんは乾燥地帯の生き物なので湿気が大敵です
給水ボトルから出るお水でお部屋が濡れていませんか?
濡れているようであれば床材を変えてあげて下さい
腫瘍疾患
ハムスターちゃんは他の動物と比べて腫瘍になる確率が多いと言われており
高齢になればなるほど多く発生することが分かっています
皮膚の下にできる腫瘍やリンパ腫、乳腺腫瘍等様々な場所に腫瘍ができます
腫瘍が小さいと外科手術で取り除くことができます
触っている時に違和感を感じたら
一度病院で、診察してもらうのがオススメです
また、ハムスターちゃんは体が小さいので
手で触っても中々気づけないことも多いです
定期的な身体検査を受ける事が早期発見につながります
観察ポイント
滑車を回している時は足元・脇腹・背中
お水を飲んでいる時は頭・顎下・お口周り
寝ている時はお腹やお尻周り等、普段見えない場所を見るチャンスです
ハムスターちゃんが怖がらないくらいの少し離れた場所から
観察してあげてください
ご不明点・ご不安点などございましたら、お気軽に当院スタッフまでお尋ねください
看護師 髙江洲